ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた

サンダンス映画祭で絶賛されたものの、当初アメリカでは2館でしか上映されなかったのに、話題が話題を呼び瞬く間に予想を上回る大ヒットを記録したこの作品. 有名な俳優も出ておらず、日本での話題性には事欠けるかも知れませんが、これは本当にミニシアターらしい心温まる映画でした. まずオープニングで描かれる様々なパイが作られるシーン. あぁ~おいしそうやな~と思って見ていると嫉妬深いダメ亭主アールの登場で一気にトーンダウン. しかも主人公ジェンナを始めとするウェイトレス3人組の会話は脱力系で、彼女たちがそれぞれ夢見ることも他力本願って感じでした. でもこの映画で描かれているのは決してダメ人間ではなく、様々な悩みを持っているもほんの少しの勇気が出せないために余計に悩んでしまう等身大な人たち. そしてそんな人たちが終始温かい視線で描かれているんですよね. ストーカーっぽい詩人男に口説かれた友人を心配するくだりも、従業員同士で不倫現場を目撃してしまった後の会話もどれも素敵な言葉を並べている訳ではないのに、なぜか素敵に見えてしまうこの演出. おそらく一つ一つの言葉や思いやりが私たちが普段友人に対して抱く想いからくるものと同じだからこそ、自然と素敵に思えるんでしょうね. 確かに妊娠したジェンナが担当の産婦人科医と不倫関係に陥ることや、彼女のパイに対するネーミングセンスもいかがなものかと思います. でもそんな彼女を終始温かく見守ってくれた粋な老オーナーの言葉を聞いていると、悩んで迷って、そして本当に正しい道を選ぶというほんの少しの勇気を振り絞ることで「おいしい人生」は作れるんだと思うんですよね. 何も勝ち組になることだけが、自分の意思を抑えてまで誰かのために生きることだけが「おいしい人生」の作りかたではない. 男性従業員のカルが自信を持って言っていたように「幸せだ」と感じれたときこそ「おいしい人生」になるんですよね. そして最後に彼女が選んだ道. あれを見ているとやっぱり女性って強い、特に母親は本当に強い! と心から思いましたね. 残念ながらこの映画を撮られたエイドリアン・シェリーという女性監督は事件に巻き込まれて亡くなられたそうですが、改めて決して勝ち組と言えない人生でも謳歌することで幸せは十分感じられるんだという、素敵な人生教訓を学んだ映画でした. 深夜らじお@の映画館 は日本茶があれば大抵のパイは食べれます.

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